【究極の黒】印刷の"もっと黒く" にご提案!低反射のパネル

4色ベタ、リッチブラックより黒いパネル

みなさまこんにちは。KoProの小笠原です。

本記事は、印刷表現における黒色について、新しい選択肢となるよう作成しました。

 

ご紹介するのは、リッチブラック以上に深みのある黒色と、細かな線表現の両立ができる黒色素材。

その黒色素材を使用してパネルを作成しています。

これまでにない高い視認性から、新たな可能性を切り開くお手伝いができればと思います。

 

この記事は、こんなお悩みを持った方に向けて作成しています。

・白と黒の2色の印刷で、4色ベタ、リッチブラックよりも黒い、「黒よりも黒い」表現を探している

・【印刷時のお悩み】細い文字、細かな模様も深い黒色できれいに、視認性高く表現したい

・裏面に色が透ける、乾きが遅くて紙どうしがくっつくブロッキングの対策や、リスクを避けたい

・黒色にこだわった表現を探している

などなど。

 

これらのお悩みに対して、光吸収素材を用いたサインパネル、案内板をご紹介します。

印刷による黒色の主な表現について

       スミベタ

       リッチブラック

                      4色ベタ


まずは印刷における黒色の表現についてご説明いたします。

↑上記の画像は、印刷表現の代表的な黒色のイメージ図です。(正式なインクでの表現ではありません)

・スミベタ

・リッチブラック

・4色ベタ

 という名前があり、以下にそれぞれの特徴をまとめました。

 


スミベタ (K100%)

メリット

・Kの1色だけなのでインクによるズレの心配がありません

・細い文字のような表現に向いています

デメリット

・広範囲に印刷するとピンホールがでる恐れがあります

・黒い面の下にある色や図柄が透けてしまう場合があります



リッチブラック (C40% M40% Y40% K100%)

メリット

・深い黒を表現できます

・ピンホールが目立ちにくくなります

・下面にある色や図柄が透けにくくなります

 

デメリット

・版ズレが起きやすいため、細い線や文字には不向きです

・QRコードで版ズレが起こると読み込まれない恐れがあります

・見当ズレが起きてしまうと視認性が低くなります

 



4色ベタ(C100% M100% Y100% K100%)

メリット

 ・最も黒い黒色が表現できます

 

 

デメリット

・乾燥不良、裏移りなど、トラブルの原因となります

・用紙どうしがくっついてしまう恐れがあります

 



光吸収素材がつくりだす究極の黒色

これら印刷の黒色の特徴を踏まえると、

リッチブラックよりも深い黒色を出そうとすると紙どうしがくっつくおそれがあったり、

細い文字や模様を表現しようとすると深い黒色を表現できなかったり、

黒色にこだわりたい場合には制限がでてきてしまいます。

 

そこでリッチブラックよりも黒く、かつ細い文字や模様も表現可能な、ダークレリーフという手法で作成した低反射のパネルをご紹介します。

 

ダークレリーフとは!?

アクリル板を下地に、光吸収素材をレーザー加工で彫り込む弊社独自の技法。

無反射のサインパネルや案内板、看板などが作成できます。

 

特徴としては、

・光吸収素材「ファインシャット」を使用しているため、反射をしない黒色を実現

・低反射の黒色と、下地の白色のアクリル板との強いコントラストが高い視認性を生む

・レーザー加工で彫り込んでいるため、細かな模様や細い文字が加工できる

 

→ そのため、リッチブラックよりも黒く、細い文字でも版ズレがないため高い視認性を生みます。

 

↓ダークレリーフと印刷の黒との比較動画です。

 

 

強いコントラストが生む立体感、視認性

光を吸収する素材であるため、下地のアクリル板とのコントラストが強くなります。

 

↓強いコントラスト、高い視認性を活かしてこのような表現もできます

 


平面のパネルであるはずなのに驚くほどの立体感や、そこに空間があると錯視してしまう、トリックアートのような表現も可能です。


他にも、細い文字やロゴのようなマークも作成が可能です。

ダークレリーフはどんなところに向いていますか?

ダークレリーフは、アクリル板にファインシャットという黒色のポリウレタンシートを貼り付け、その後レーザー加工を施しています。

この製法により、通常の印刷の紙よりもはるかに耐久性が優れています。

 

ダークレリーフが適している表現方法は、

・立体感のある表現、または錯視、錯覚を利用した広告表現

・リッチブラックよりも黒く、さらに細い文字も表現したい

・視認性を高めたい看板、サインパネル

・QRコードのように版ズレが起きてしまうと読み込めずに困るもの

などが挙げられます。

 

他には、

 サインプレート、ドアプレート、ピクトサイン、工場、施設などの案内板、展示会場、イベント、ウォールサイン、店舗、店内、教室、旅館、ビル、会社などの視認性を高めたい、もしくは反射に困っている室内

 

パネルの最大サイズは1016mm x 610mm、厚みは2mmからなります。

印画解像度は最大90 dpiです。

屋外での長期の使用は向いていないため、屋内でのご使用をおすすめしています。

 

材質

 無反射黒色部:ポリウレタン

 バックパネル:アクリル

 

オリジナルの広告など、オーダーでの作成は可能ですか?

1点からのレーザーカット試作が可能で、イラストレーターなどのデザインソフトで作成した文字や文章、他にはロゴやマーク、画像などからも作成可能です。

 

ダークレリーフはオーダーメイドなので、サイズやデザイン、用途などをご相談いただき、お見積りをさせていただきます。  

 

依頼方法

こんな黒い広告、他には黒にこだわった看板を製作してほしいというご依頼、他にもこんなイメージやデザインでできますか?

というご相談は下記のメールアドレスからお願いします。

kopro@koyo-orient.co.jp

 

ダークレリーフをさらに詳しく解説した記事はこちら

 

 関連記事

黒い看板の決定版!世界一黒いサインプレート

看板、パネルへの無反射処理事例を紹介!!