ファインシャットSPは弊社の前身である光陽興業株式会社が開発した光吸収性反射防止シートです。極細発泡のポリウレタンシートで、優れた光学特性と厚み0.22mm~という驚異的な薄さを両立しています。
その特性から、主に一眼レフカメラのミラーボックス壁面の迷光防止部品として採用頂いており、毎年1万㎡前後の出荷をしております。これはミラーボックス用途で換算した場合、毎年一眼レフカメラ240万台分の数量となります。量産に耐える安定性と信頼性の実績です。RoHS2.0規制にも対応しております。
反射防止処理で一般的な素材である黒の植毛処理は、可視光域では高い光吸収効果を発揮するのですが、近赤外域に近づくにつれ光を反射してしまうという欠点があります。その点ファインシャットSPならば、可視光から赤外領域まで安定した光吸収効果が得られることができます。
写真は電子顕微鏡でファインシャットの表面を観察した画像です。ファインシャットは製品表面が微細多孔構造になっており、その凹凸構造の中に光が入り込む事によって光の吸収を行います。材質はポリウレタンなので耐久性が高く、取り扱いも容易です。植毛処理で問題になる毛落ちや毛倒れもありません。
ファインシャットと薄型両面テープの組み合わせは、市販のヒートカッターで簡単に切ることができます。
動画は黒アルマイトプレートにファインシャットSPを貼り付ける方法をまとめたものです。貼り付けは簡単です。
弊社では小ロットや短納期の部品試作に対応するため、レーザー加工機によるカットサービスを行っております。納期は最短当日出荷も可能。
加工費用の概算は、下記エクセルファイルをダウンロードの上、赤枠内に素材と部品外形寸法を記入頂ければ簡単に計算することが出来ます。ただし形状によって費用が変わりますので、正式お見積りは図面を頂いてからの回答となります。
レーザー加工の欠点として、端面周辺にわずかにススが付着いたしますが、その点はご容赦下さい。
他にもレーザー加工と貼り付け作業を組み合わせ、無反射QRコードパネルなどの製作も承ります。何でもご相談下さい。
厚み
ファインシャットSP 0.2 : 0.22mm±0.03
ファインシャットSP 0.4 : 0.40mm±0.03
※テープ付き仕様が標準仕様となっており、
標準テープ/DIC8103Dクロ(厚み0.15mm)または
薄型テープ/ダイタック #8616UJ-クロ-50N(厚み0.05mm)
を加えた厚みが総厚となります。
標準規格
ロール 500mm x 130m(乱尺)
シート 400mm x 500mm、200mm x 245mm
迷光除去や反射防止対策でお困りのメーカー開発者の皆様、また光学関連のDIYに取り組む一般ユーザーの皆様に向けて、本製品は弊社直販ページもしくはアマゾンにて、ワンクリックで入手できるようになっております。
下記リンクからご購入下さい。
※上記商品はテープに「DIC8103Dクロ」(厚み0.15mm)を使用しています。基材がしなやかでリワーク性も良好。貼り付け加工がしやすいテープです。
※上記商品はテープに「DIC#8616UJ-クロ-50N」(厚み0.05mm)を使用しています。テープが薄いので、両面テープの切断面に起因する光沢を抑えることができます。
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