Black2.0? ターナージェットブラック? No.1反射防止塗料決定戦!

ベンタブラックってご存知ですか?

こんにちは、コプロ新製品担当の鉄平です。

 

皆様、ベンタブラック(Vantablack)という名前ご存知ですか?

 

世界で最も黒い人工物として、サリー・ナノシステムというイギリスの企業が開発しました。その正体はカーボンナノチューブのコーティングで、産業用途でのさまざまな活躍が期待されています。

 

そして「究極の黒」というのは、視覚的な面でも人々を魅了するようで、英国人のアニッシュ・カプーア氏という芸術家が、ベンタブラックの芸術的な使用に関する独占権を取得しました。

これを悔しいと思った別の芸術家がおりまして、彼はベンタブラックに対抗する、世界一マットな黒塗料「Black 2.0」を発表します。これはベンタブラックを除いて、他のどのアート用品よりも黒く、あらゆるアーティストが使用することができます。

「ただしアニッシュ・カプーア氏を除いて。」

内面反射防止塗料の紹介

こんな面白い話を持つ反射防止素材、「ベンタブラック」と「Black2.0」。反射防止素材を取り扱う我々としては、ぜひその性能を検証したいところです。

 

残念ですが「ベンタブラック」。これは気軽に入手することはできないようです。まずコーティングを行えるのは、開発元のサリー・ナノシステムだけとの事。サンプル(くしゃくしゃのアルミにベンタブラックが乗ったもの)を要求するだけでも、使用目的を説明し、英国の輸出規制法に基づくライセンス書類に記載し・・・・、これは大変ですよ。今回の企画のような興味本位の入手はむずかしいでしょう。

 

つぎに「Black 2.0」。ベンタブラックの敷居の高さはどこへやら。Black2.0もMade in UKなのですが、日本の代理店からアマゾンでワンクリックで購入できます。

価格は150mlで4000円弱でした。結構なお値段ですが購入してみましょう。 

 

Black2.0の写真

Black 2.0のアマゾンでの商品写真を見ると、ベンタブラックと同様のくしゃくしゃのアルミホイルに塗ったものがあったりと、強い対抗心が感じられます。ただどの写真も明るさは暗めで、どのくらい黒いか判別は少しむずかしい。

購入者からのレビュー内容はというと、期待はずれとか、思ったより黒くないといった内容も散見され、イヤな予感がします・・・。

ターナー アクリルガッシュ ジェットブラック 反射防止塗料として

 

次は日本代表!ターナーのアクリルガッシュ ジェットブラック。こちらはアクリル絵の具なのですが、カメラ業界ではDIYの反射防止塗料になるということで、知る人ぞ知る有名な塗料です。例えば安価なマウントアダプターの内面は反射防止処理が甘いので、そこに塗る方が多いですね。40mlで540円でした。果たしてその実力はいかに!?

 最後は100均で購入した黒のアクリル塗料。いわゆる比較用です。

 では早速実験してみましょう。

画用紙に塗ると吸水してボコボコ波打ってしまうので、平らな樹脂板として、ポリプレートに塗ることにしました。

マスキングをしまして、まずは百均で買った黒絵の具を左側に塗ります。

続いては、右側にBlack2.0を塗ります。

適量垂らして伸ばして塗りました。粘度は普通のアクリル絵の具と同程度に感じます。

 

乾きましたら、左右のマスキングシールを剥がし、真ん中のスペースにターナー ジェットブラックを塗ります。その結果はどうなったかというと・・・!

ジェットブラックとBlack2.0の反射防止比較 黒さ比較

なんと、ターナーのジェットブラックの方が、世界一マットな黒塗料Black2.0より黒いという結果となりました。

さすがターナー、カメラマニアが選ぶだけありますよ。黒さもマットさもBlack2.0よりも優れていると思います。というかそもそも、Black2.0はどういう基準で世界一マットな黒と広告していたのか謎です。

 

しかし、ターナージェットブラックにも欠点があります。それは耐摩耗性です。

 

爪で軽~い力でタッチしても、その跡がはっきりとした光沢になってしまいます。指の腹で触れても、指の脂を吸ってしまうのでしょうか、はっきり白っぽい跡として残ってしまいます。塗装後のマット面は非常に繊細で、全く触らないという条件でないと運用は難しいでしょう。お気をつけ下さい。

カメラで問題になる粉落ちはそれほど問題ないように感じます。触って黒い粉が手に付くということもありませんでした。

 

Black2.0のマット面はもうすこしザラザラした触感で、触っても跡が目立ちにくいです。おそらくマット層をマイクロビーズ成分で作っているのでしょうか。また、塗膜が薄い部分も下地が見えないため、非常に隠蔽性が優れていると感じます。

ちなみにニコンさんのレンズフード内面の反射防止処理を比べてみると、Black2.0と同程度のレベルでした。

 

以上、長くなりましたが

結論! 黒を求めるならターナーのJet Black!!    (但し絶対に触らないこと!)

え?弊社光陽の反射防止素材はどうかって?やだなあ。

結論! もっと黒を求めるなら、ファインシャット!!(触っても大丈夫!)

はい、弊社製品のステマ大成功です。

弊社ファインシャットを今後ともどうぞ宜しくおねがいします。

2019/5/16

本ブログ記事には続きがございます。

Black 2.0を更に黒くした新商品 Black 3.0をいち早く入手し、評価を行いました。

併せてご覧くださいませ。

>>研究報告「世界で最も黒い塗料!?Black3.0を検証する!」へ移動する

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コメント: 2
  • #1

    くるま座 (水曜日, 06 2月 2019 20:36)

    BLACK2.0の検索で来ました。
    ジェットブラックよりもBLACK2.0は下なんですね、BLACK3.0もあまり期待できないかも。
    それにしてもファインシャット、すごすぎます。
    ステマ大成功で、私も気になっておもわずブックマークしてしまいました...

  • #2

    KoPro事業部 (金曜日, 08 2月 2019 09:34)

    くるま座様

    弊社のステマに引っかかって頂き、誠にありがとうございます。
    Black3.0の存在につきまして、コメントを頂いたお蔭で知ることができました。Kick Starterで入手し、またレポートさせて頂きたいと思います。

    今度は世界一黒い塗料と謳っているようですが、またターナー社のジェットブラックが勝つようでしたら誇大広告ですね・・・。